AETHERMASTER 5 · USER'S GUIDE

使い方ガイド

曲を読み込むだけで自動解析し、その曲に合ったマスタリングを設定するブラウザ用ツールです。

01AetherMaster 5 とは

AetherMaster 5 は、完成した 2 ミックス(ステレオの曲ファイル)を配信・共有できる音量と質感に仕上げるマスタリングツールです。

02はじめかた(3 ステップ)

  1. 曲を読み込む — ページに曲をドラッグ&ドロップするか「ファイルを選ぶ」を押します。WAV / MP3 / FLAC / M4A / AAC / OGG / Opus / AIFF に対応します。解析と自動設定には、曲の長さに応じて数秒〜数十秒かかります。
  2. 聴いて比べる — Space で再生し、B(または「マスター/原音」ボタン)で加工前と切り替えます。気になる所があれば AUTO モードでジャンルや好みを選びます。
  3. 書き出す — 右上の「書き出し」から、サンプルレート(44.1 / 48 kHz)と形式(WAV 16bit / WAV 24bit / MP3 320kbps)を選びます。
ヒント:自動設定の目標は -10.8 LUFS / -1.0 dBTP です(808 系のヒップホップは -10.0、バラードは -13)。多くの配信サービスで、ほかの曲と並べても聴き劣りしない音量です。

03画面の見かた

上部バー

再生バー

スペクトルとメーター

04AUTO モード(おまかせで仕上げる)

読み込み直後は、自動設定がかかった状態で始まります。そこから次の 3 つで好みに寄せます。

ジャンル

8 つのジャンルから選ぶと、そのジャンルらしい音量、低域と高域のバランス、ステレオ幅に寄せます。★ の付いたものが、解析から推定したジャンルです。寄せる量は曲に合わせて決まり、すでにジャンルの目安に近い曲はあまり動きません。

ジャンル方向こんな時に目標
J-POP / ポップ歌を前に、明るく聴きやすく歌が埋もれて聴こえる-10.5 LUFS
ロック倍音で太く熱く、中域に厚み音が薄い・軽い-10.0 LUFS
EDM / ダンスキックと低音を強く、左右に広くノリや迫力が足りない-9.0 LUFS
ヒップホップ / トラップ低音を太く、声を近く低音が物足りない-9.5 LUFS
アニソン / ボカロ高域をきらびやかに、華やかにこもって聴こえる-9.5 LUFS
バラード余韻を豊かに、抑揚を残す詰まって息苦しい-13.0 LUFS
アコースティック / ジャズ加工感を抑えて自然に音がきつい・作り物っぽい-14.0 LUFS
Lo-fi / チル高域を丸く、温かくシャリシャリして耳が痛い-12.0 LUFS

抑揚がとても大きい曲は、音圧の高いジャンルを選んでも -11 LUFS までに留めます(潰れ防止)。

おすすめ

解析結果から「この曲はこうすると良さそう」という候補を、理由と一緒に表示します。タップすると 1 段かかります。A/B で聴き比べて、好みでなければ「↶ 元に戻す」で戻せます。

好み(スパイス)

1 回のタップで、関係する複数のスライダーが曲の解析結果に合わせた量だけ動きます。何が変わったかは画面下に表示されます。↶ 元に戻す(Ctrl+Z)で 1 つずつ戻せます。↺ リセットを押すと、すべて解析直後の自動設定に戻ります。

05CUSTOM モード(すべて自分で追い込む)

解析結果と自動設定の理由

一番上の欄を開くと、この曲の診断(音量、クレスト、低域/高域比、BPM、共振など)と、各設定を選んだ理由が読めます。

モジュール

モジュール主なつまみ役割
トーンローカット、低域シェルフ、低域ベル、こもり、高域シェルフ、エア (16k)曲全体の音色バランス
手動 EQ4 バンド(周波数・増減・幅 Q)特定の帯域を削る・足す。EQ グラフ上で点をドラッグ(周波数・増減)、ホイールで幅、ダブルクリックでフラット
ダイナミック EQ各バンドの深さ大きい瞬間だけ働くカット(8k の刺さり・クラッシュ、共振、9.5k のシャリシャリ、歯擦音など)。ハイハットの一打ごとの刺さりは「ハイハット抑え (10k)」で自動的に抑えます(バラード以外)
パンチアタック(低域)、余韻の締め、低域レベル150 Hz 以下だけのトランジェント調整。キックを前に出します
グルーかかり量(大きい所で抑える dB)、レシオ、アタック、リリース 2 種全体をなじませるゆるいコンプ
カラー/空間テープ倍音、空間の量・長さ、プリディレイ倍音の厚みとごく薄い響き
ステレオセンター前に、モノラル化、ステレオ幅歌の前後感と左右の広がり
ラウドネス目標 LUFS、シーリング、リミッター リリース最終音量と、ピークの上限

06ラウドネス固定

ON にすると、EQ やコンプを動かしても出力の音量(Integrated LUFS)が目標値に保たれます。「大きくなったから良く聴こえる」という錯覚を避けて、音色の変化だけで判断できます。スライダーを動かした後、短い計算(「調整中…」)が入ります。書き出しでは常に目標 LUFS に合わせます。

07プリセットと好みの学習

08書き出し

形式内容用途
WAV 16bitTPDF ディザ付きCD・配信サービスへの提出
WAV 24bit高解像度保管用、ほかのツールでの追加作業
MP3320 kbps(lamejs)共有・試聴用

サンプルレートは 44.1 kHz と 48 kHz から選べます(動画用なら 48 kHz)。書き出しでは曲全体を最初から最後まで処理し、目標 LUFS とシーリング(True Peak)に収まるよう最終確認します。終わると画面下に、実際の kHz / LUFS / dBTP が表示されます。

09キーボード操作

キー動作
Space再生/停止
Bマスター/原音の切り替え
Ctrl+Z(Mac は ⌘+Z)元に戻す

10よくある質問

曲はどこかにアップロードされますか?

されません。解析・処理・書き出しは、すべてお使いのブラウザの中で行われます。

高域が痛い/こもる

AUTO の「耳に痛い・刺さる」「シャリシャリ・ザラつきを抑える」「こもり・にごりを取る」を 1 段ずつ試してください。CUSTOM では、ダイナミック EQ の 8k(クラッシュ)・9.5k(シャリシャリ)・10k(ハイハット)と、高域シェルフで調整できます。

音が潰れて聴こえる

「自然に・つぶさない」側に動かすか、目標 LUFS を下げてください(-12〜-13 LUFS)。Limiter GR が大きく振れている場合は、音量を上げすぎています。

スマートフォンでも使えますか?

使えます。ただし長い曲は、解析と書き出しにパソコンより時間がかかります。

対応ブラウザ

Chrome / Edge / Safari / Firefox の最新版(AudioWorklet と Web Worker に対応したブラウザ)。

AETHERMASTER 5 · USER'S GUIDE

User's Guide

A browser mastering tool: load a song and it analyses it and sets up a mastering that suits it.

01What is AetherMaster 5

AetherMaster 5 finishes a stereo mix to release loudness and tone.

02Getting started

  1. Load a song: drop a file on the page or press "Choose a file". Supported formats are WAV, MP3, FLAC, M4A, AAC, OGG, Opus and AIFF. Analysis takes a few seconds to a few tens of seconds.
  2. Listen and compare: Space plays; B (or the Master/Original button) switches to the untouched source. Adjust with a genre or your taste in AUTO mode.
  3. Export: choose the sample rate (44.1 / 48 kHz) and the format (WAV 16-bit / WAV 24-bit / MP3 320 kbps) from "Export".
Tip: the auto target is -10.8 LUFS / -1.0 dBTP (-10.0 for 808 hip-hop, -13 for ballads).

03The screen

04AUTO mode

Genres

Eight genres move the loudness, the low/high balance and the width toward the genre. The genre marked ★ is the one guessed from the analysis.

The moves are sized to the song, so a song that already fits the genre moves little. Very dynamic songs stop at -11 LUFS.

GenreDirectionTarget
J-Pop / PopVocals forward, bright-10.5
RockThick harmonics, full mids-10.0
EDM / DanceStrong kick and bass, wide-9.0
Hip-hop / TrapFat low end, close vocals-9.5
Anime / VocaloidSparkling highs-9.5
BalladRich tails, dynamics kept-13.0
Acoustic / JazzNatural, little processing-14.0
Lo-fi / ChillRounded, warm highs-12.0

Suggestions and taste

05CUSTOM mode

The top panel shows the diagnosis and the reason for each auto setting. The modules are:

06Loudness lock

When it is on, the output stays at the target integrated LUFS while you edit. You then hear tone changes, not level changes. Exports always hit the target.

07Presets and taste learning

08Export

09Keyboard

10FAQ